『ガイズ&ドールズ』がピンとこなかったわけ
最近観劇してないので、「思い出し書き」をします。
そのためにブログはじめたようなもんなので。
それで、『ガイズ&ドールズ』です。
私が観たのは2015年星組のDVDで、北翔さん妃海さんの大劇場お披露目ですね。
なんといっても礼真琴さんのアデレイドがかわいい。『こうもり』を観たあとの『ガイズ~』だったので、あのアルフレードがこのアデレイド…?ってなりました。
それから救世軍のサラ(妃海さん)もかわいい。
アデレイドとサラの「結婚しよう~」の場面めっちゃいいですね。
男性陣が嫌いなわけじゃないんです。
紅さん小物っぽい(笑)けど、かっこいいし。北翔マスターソン貫禄あるし。
でもなにかピンとこない…と思っていたんですが、やっと理由がわかりました。
「クラップゲームってそんなに一生懸命になるか?」
ギャンブル狂の男たちがいないとサラたち救世軍の出番ないし、14年待たされるアデレイドもいないわけでこの物語は成り立たないんですが、なんでそんなに(彼女をほっとくほど!)クラップゲームに血道をあげるのかがよくわからないですね…
私がパチンコとか競馬とかのギャンブルやったことがないからかもしれない。
でもなんか、例えばポーカーとかには戦略があるらしいですが、クラップゲームってさいころ投げてるだけじゃない?
運まかせだからこそ「運命よ今夜は女らしく」って歌になる(ダンスかっこいい)と思うんですが、「大きな賭けを運任せにするなよ」という気持ちが上回ってしまい…
1場面、1場面は楽しいのに全体を通すとピンとこなかったなぁと思った作品でした、まる。
時代の違いとか、娯楽の種類の違いとかなのかなあ
それにしても北翔さんと妃海さん、大劇場お披露目と思えない堂々っぷりですごい。
MY HERO(2017花組 赤坂アクトシアター)
芹香斗亜さん!好き!
金色の砂漠の時に劇場でチケット売ってたので、1階席のど真ん中とれちゃいました。
舞台を1階席で観るのも初めて。
金色の砂漠ではやりきれない話だっただけに、すかっとアクションヒーローしてくれて楽しかったです。
金髪・シルバー系スーツ・サングラスの芹香さん、ちょっとGACKTみたいだった。
今までに口が悪い役みたことなかったので、それも新鮮でおもしろいです。
全国ツアーの方のメンバーがいないのが残念だけど、その分こっちに出てる人がたくさん観られるのがいいですね。
天真みちるさんいいキャラだった!
綺城ひか理さんかっこよかった!
綺城さん、エリザベートでエーアンの歌手の歌い出しの人だよね。金色の砂漠新人公演主演でカフェブレイクで見たのですが、素顔がかわいいのと声が低めなのとで好きになりました。ミーマイも新人公演主演だったんだ、観たかったなあ...
(ずっと、きしろさんだと思ってたゴメンナサイ)
ラスト、デュエットダンスあるか...?と思ったけどなかったですね。
恋愛が主軸でないとは言え、匂わせてたのになあ
ヒーローは恋愛禁止なのかなあ
もう桜が綺麗でした
スパークリングヴォイスⅡ 十人の貴公子たち(2017 シアタークリエ)
1万円!?と思いつつもメンバーの豪華さに思わずチケットを取ったコンサート。千秋楽に行ってまいりました。
男性貴公子が女性の歌を歌ったとき、「この感覚...ニコ動の男性歌い手だ」ってなりました。高級な歌ってみたライブ、1万円の価値ありです。
シアタークリエは初めてで、入ってまず舞台の近さにびっくり。キャパ600程度の小ぶりのホールなんですね。初めて1階席で舞台を見ました。
もう語彙が足りないですが、歌はどれももちろんすごくて、しかも演技と言うか振付けもあってみんなかっこよくて、客席降りもあってものすごくたのしかったです。
通路際のお客さんにひざまづいてバラ渡してる方おった...
宝塚OGはこれからも、男性貴公子は今後舞台で観たいです。
『THE Sparkling Voice Ⅱ-10人の貴公子たち-』初日カーテンコール映像
https://www.youtube.com/watch?v=VzeSiX2Z_tE
スターを待ちながら(劇団くるめるシアター)
3月になっちゃいましたね。
2月、早稲田で劇団くるめるシアターの『スターを待ちながら』を観てきました。
友人の卒業公演でした。
青森のねぶた祭りにいなくてはならない、「りんご・すたあ」がいなくなってしまった、その隙を狙って岩手が青森と秋田を制圧しようとする...というバトルもの。
青森陣営はすたあが帰ってくるのを待ちながら自分達でもがんばるわけですが、結局すたあは帰ってこない。最後にビデオ出演があって、すたあが帰ってこない理由は「池袋で出演があるから(!?)」と明かされます。あと、ねぶた、出来てた。すたあが失踪する前に作ってあった。はよ言えよ。
タイトル的に『ゴドーを待ちながら』のオマージュなのかなあと思うのですが、ゴドーをよく知らないのでなんとも...
ゴドーの方は「同じ一日の繰り返し」という解釈もあるそうですが、スターは大団円だったし。
脚本演出の方はゴドーに対する解釈を持ってらっしゃるんだろうなあと思いました。
でも「ただただ楽しんで」ってメッセージがあったので、実は深い意味はないのかもしれない...?
実際、なんにも考えなくても楽しかったです。実在の人物を模したキャラとか、会話の間とか、動きとか。
パンフレットに書いてあった「スターに憧れているあなたに、スターになれたあなたに、そしてスターになれなかったあなたに」が意味深だけど、よく意味が飲み込めなくて、まだ考えが必要だなあと思いました。
雪華抄(2017花組)
宝塚にはまって約1年、初めての日本もの。
幼いころに能を観たことがあって、あまり楽しめなかった...というより退屈だった思い出からちょっと不安でしたが、完全に杞憂でした。
いちばん印象に残っているのは、春夏秋冬ときて春に戻ってきた場面。
「懐かしき春よ」って歌詞や舞台の雰囲気がやわらかくて、幸せなことばかりが待っていそうな気持ちになれる場面だった。
あと高翔さんを何回も見つけられて嬉しかったとか、明日海さん柚香さんの鷹と鷲の場面がかっこよかったとか。
清姫の場面はもとのストーリーを知らなかったので、ちょっと調べてからDVD見返したいです。
金色の砂漠やオームシャンティオームでもあったけど、舞台上を布がぶわーっと動いて表現するの好きだなあ
最初、二本立てでショーが先というのは意外な気がしてたけど、金色の砂漠を見たらそのあと落ち着いて雪華抄なんてわけにはいかないなと思いました。この順番でよかった。
金色の砂漠の記事に写真あげればよかった...
金色の砂漠(2017花組)
見終わった直後の「釈然としなさ・オブ・ザ・イヤー」という気持ちを忘れずに持っておきたい。
まだ2月だけど、この釈然としなさはすごいぞ!
と思うのも、私がまだ子供だという証拠なのかもしれません。
なんでギィ(明日海さん)は同じ復讐をしたのか?アムダリヤ妃の気持ちも、察せるところがあったのでは?(気づかないふりをしていたのか?)なんてことをぐるぐる考えて、小説として出してほしい...と思った作品でした。
DVDとル・サンク買うか...
花組作品は2016ミーマイと2014花エリザベートをどちらもDVDでしか観ていないので、一番意外な印象を受けたのは花乃さんでした。
花乃さんは強気な、気位の高そうなキャラで、実際にいたら多分仲良くなれないけど見る分には大好きです。あと寝間着めっちゃかわいい。さすが王女。
結末は衝撃のラストだった(上田久美子先生の作品知ってる人には予想ついてたらしい)けど、フィナーレでちょっと浄化される感じがありました。
明日海さんと花乃さんが大階段をおいかけっこするように登っていくシーンがあって、状況さえ違えば、二人は素直に恋愛できたんだろうなあって。
観ているときは「これはギィとタルハーミネじゃなくて、フィナーレの男Sとかなんだろうな」って思ってたんですけど、フィナーレも「赦しの男」「熱風の男」って名前がついてるんですね。お芝居と地続きのフィナーレで二人が幸せそうだというところにちょっと救われる感じがします。
花乃さん、卒業しちゃったんだなあ...
舞台上で痩せすぎじゃね?って思うところがあったのでゆっくりしてほしいけど、また舞台に出てほしいです。
雪華抄の感想はまた今度。