観劇日記

だいたいタカラヅカ。ときどきその他。

Woman of the year (2018 赤坂ACTシアター)

退団後初主演、おめでとうございます!

 

早霧さんは大好きだけどテスには言いたいことがある、そんな舞台だった。

サム、お前もだぞ!

 

 

テスの「わたし女よ」の歌でも思ったけど、「女だけど男の趣味に混ざれる」とか「女だけどできる」「女だけど仲間」とか、私からすると意識しすぎ、と思う。

 「女だけど〇〇ができる」じゃなくて「〇〇が好きなテス」がいるだけじゃないかと。

サムとの結婚生活にしても、自分は忙しい、分刻みのスケジュールですごい仕事をしてる、というのが前面に出過ぎていて、あれはサムに同情した。

でもどちらも、あの時代に(知らんけど)珍しい活躍の仕方をしている、という背景のせいなんだろうなと。

おそらく周囲からもそう思われているの以上に、テスが一番「女だてらに」と意識しているんじゃないかと。

(女だてら、って向田邦子のエッセイでしか読んだことない気がするぞ)

 

 

テスにもサムにもバランスとれや!って思っちゃうけど、それはバランスとってる例をたくさん知ってる今だから思い付けることであって、サムが「俺の居場所をちょっと残しておいてくれたらいい」ってわかったのは大発見なんだと思う。

 

と、テスに言いたいことはたくさんあるけど、ラブコメディーというだけあって力の抜きどころ、笑いどころがたくさんあって楽しかった。

ちょうどOA日だった世界ふしぎ発見ネタとか、ルパン三世とかアドリブっぽいのもたくさんあったな。

早霧さんの歌声は健在で、低い歌も高い歌も聞けたし、ダンスも見られたし、リフトもされてたしいろんな面が見られたのも嬉しかった。

 

秘書氏かっこよい......


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