観劇日記

だいたいタカラヅカ。ときどきその他。

スカピンのBlu-rayBoxを買った話

星組スカーレット・ピンパーネルの千秋楽直前、当日券にチャレンジしたのだけど、6時半ごろにはすでにいっぱいになってしまったようで...

キャンセル待ち券をもらったものの、キャンセル無し...

 

というわけで、「もしSS席のキャンセルが出ちゃったらどうしよー」なんて思っておろしたお金をもって、キャトルレーヴに直行してBlu-rayBoxを買ってきました!

 

紅さんの話題の新人公演も見たいし、なにより霧矢さん主演もあるし

いろんなバージョンが見られてBlu-ray4枚で18000円って安いんじゃないかな

しばらくはじっくり見るのを楽しみにします

 

安蘭さんイケメンねえ
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一念発起(2017 猫ノ手シアター)

友人が出ていた「一念発起」を見てきました!...見てからだいぶたってしまったけど...

 


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短編集のような舞台で、ちょっとずつキャラや世界がリンクしていて、掛け合いのテンポがよくて面白かった!

舞台と客席が近くてよく見えたし

 

今回が「一念発起」で、次が「二律背反」だそう

「二律背反」の次回予告も舞台の最終話と繋がっていて、すごかったなあ

オペラ座の怪人(2017 劇団四季)


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劇団四季オペラ座の怪人はすごいらしい」ってやつに行ってきました。

 

以前DVDで映画版を見たときは、クリスティーヌどっちを選ぶのかしっかりしろよ!って思ってたけど、その後舞台にはまったりしてから見ると、そりゃあすぐには選べないよなあって思うようになった。

舞台人として大成する方を選ぶか、一人の女の子として幸せになるか...

改めて見直せてよかったなあ

そして当初楽しみにしてた歌は、日本語歌詞より英語のほうが好きだと思いました

歌もオケももちろん良かったけど!

 


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三階サイドの座席つき立ち見席、というやつで、やっぱり多少見づらかったかなー

下手側だったので、下手袖付近の演技はまったく見えなかった。ラストの怪人が消えたあと、ダンサーの女の子が仮面をそっと持ち上げた、らしいっていうところが見られなかったのは惜しかった。

 

その分見やすかったのは、怪人が上に現れるところ。三階席とほぼ同じ高さに現れるので、近い!って感じ。

それから、舞台から指揮が見えるように一階席後方(とういうか二階席下端)にモニタがあるのを発見できたりして面白かったです。

 

 

劇団四季は宝塚と違ってスター制度ではないので、その分「作品の力で勝負!」って感じが強かった(もっとも、カーテンコールで怪人への拍手はひときわ大きかったので、ファンには推しの俳優さんがいるんだろうけど)

グッズ買ったときに入れてくれる袋がオペラ座の怪人デザインだったり、パンフレットも舞台写真は少しで、作品にまつわるコラムが多かったり。

観劇後には、メールで本日のキャストはこちらっていう案内があったりして、丁寧だなあって思いました。

 

 

最後に...

前に宝塚の真風さん主演でヴァンパイア・サクセションをやったとき、見に来た紅さんがふらっと劇場前のコンビニに入ってしまい、店内の宝塚ファンがどよめいたって話を紅さんがしたら真風さんに怒られた、って話(いつだったかのgraphより)の舞台になったかもしれない、LAWSON

 
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SKIP(2017 NAPPOS PRODUCE)

北村薫さん原作の『SKIP』の舞台、観てきました。

もともと原作が大好きで(スキップ、ターン、リセット3部作の中でも一番好き)、しかも霧矢さん主演!

 

  • 舞台セット

小説の中では舞台が家だったり、学校だったり、町中だったりと時間も場所も移動します。

それが劇場に入ってみたら真ん中に2階建ての木のセットと椅子が並べてあるだけ。写真に撮りたかったな…

作中では椅子や机を設置したりどかしたり、盆に乗ったり下りたり、盆を回したりで時間や場所の移動があらわされていて、舞台の面白いところってこういうことだよなって。

 

てっきり17歳と42歳それぞれを演じ分けると思っていて、17歳の出番ってほんと冒頭だけだよなあとか思ってけれど、ほぼ常に2人が舞台上にいて、行動とセリフを分担していく形だった。

そして片方が動いているときのもう1人のセリフの言い方、息の合い方がすばらしかった。一番よかったのは、42歳に「飛んできた」真理子が鏡で己の顔を見るシーンだと思います。

深川さんが動いているときの霧矢さんの何とも言えない表情がよかった。眉をひそめている霧矢さんの美しさよ。

あと「文化祭のテーマソング」なるものを歌い踊るシーンがあって、霧矢さんの足さばきが本当に綺麗だった。ミュージカルも観たいなあ

 

  • セリフ回しについて

深川さんはじめ、高校生役の俳優さんたちは割と声を張っている感じがして、中学校の演劇部とかこういう感じだったなあと思った。宝塚とかの舞台は必ずマイクをつけているけど、SKIPはつけていないようだったので、それ用の発声なのかもしれない。あるいは子どもと大人を対比させるための演出?

それが悪いとか嫌いとかいうわけではないんだけど、深川さんのセリフを霧矢さんが引き取るとき、やっぱり霧矢さんの方が自然で余裕があるように聞こえた。

 

それから、北川薫さんのキャラクターに「~なのだ」と言わせる文章。キャラの心の声のその文体が私は結構好きなのだけど、霧矢さんにはなじんでいて、深川さんはそれほどじゃなかった気がした。多分私が原作を読んでイメージしていた真理子像が霧矢さんに近かったんだと思う。

  • 「飛んできてしまう」ということ

原作を読んでから時間が経って、真理子はわりと前向きに「飛んできた」ことを受け入れているような印象が残っていたけれど、舞台では葛藤が強く描かれていてはっとした。

たしかに、町中でカップルアベックが手をつないで歩いていることに困惑する真理子(17歳)が、もう夫と子供がいる42歳なんてことになったら、それは一気に価値観が揺るがされるに違いない。(それでも25年前に戻ろうとするような行動をとらないところが、真理子の真理子らしいところなのかもしれない)

 

それでも、42歳・国語教師・桜木真理子としての現在を一つ一つ知って、受け入れて、教え子からの好意も受け止めて、夫を夫として受け入れたからこそ、最後のセリフが光るんだろうなあ

「昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。だが、わたしには今がある。」

すごい言葉だなあ。。。

 

 

挟まっていたビラで辻村深月の「スロウハイツの神様」が舞台化することを知り、少し迷って、チケットを取ってしまいました。

これも高校のころ読んだ小説で、なんだか辛くなってしまうようなお話だった気がするけれど、舞台化するとなるとどうしても見たくなってしまった。

文庫を買って今読み直していますが、やっぱり辛くなるような、それだけインパクトのある話のような気がします。

103期生ラインダンス!

宝塚103期生のラインダンス練習風景が公開されましたね

 

www.youtube.com

 

最後の足上げ以外にも、なんだかめっちゃハードじゃない!?

 

たしか東京には初舞台生全員は来ないんだよね…

去年の「こうもり/THE ENTERTAINER!」は私が初めてみた宝塚で、大劇場で観られたのでよかった

ちぎみゆも好きだし、DVD買おうかなあ

 

確か去年の「THE~」では、東京では人数構成が変わるため動きも一部変わる、という話だったと思うので、大劇場ver.はDVDで観て、東京ver.は生で観ればお得!

王妃の館(2017宙組)

エリザベート以来二度目の宙組

当日券で行ってきました

 

 

開演前、シャンテの本屋に寄ったら原作文庫が宝塚カバーで売ってて悲しくなった...王妃の館決まってすぐ買ってしまった時はまだ映画版のオビだったのにね...

 

原作を予習できないまま観たので差異がどうこういうのはないんですが、一幕にきれいに収まった感じで大満足でした。

光ツアー影ツアー、それぞれキャラが濃くて面白かった!

 

北白川さん。そもそも奇特なお方である上に、言動の端々で笑わせてくる。

こういうのは紅さんが得意なイメージありましたが、朝夏さんもおもしろい!(前に観たのがトートだから印象付け間違ってる可能性はある)

 

実咲さんはとにかくお綺麗でした。「エトランジェ」の「ジェ」の歌いかたが綺麗で、やっぱ歌うまな方なんだなあって。みりおんお姉さんな顔立ちが大好きなので退団さみしい...

 

朝夏さんと実咲さんの衣装、どちらも割りと派手だけど色使いがセットになってるんですね。舞台で見ると綺麗にマッチしてた。

 

それから愛月さん。以前に一回見かけたことがあるというだけで勝手に気になってるんですが、なんか「にわか」感があって面白かったです。(グラフとかで粗筋読んだときに愛月さんストーリーに目だって出てこない...って思ってたんだけど、舞台ではいっぱい喋ってて良かった!)

おかしなところはないのになぜか違和感のある関西弁(千葉出身だから..?)、明らかなヅラ、吉本のヤクザみたいなスーツ、ということで、関西弁の違和感も役作りなんだなって思うことにしました。きっとそうだよね。

 

 

最後にストーリーについて。

終わりの方で下田夫妻の心中を止めるとき、「辛いときこそ誰かのために笑うんでしょ」みたいなこと言ってたけど、辛いときにお互いのために笑うことに疲れたから(夫が「もう笑わなくていいんだよ」って言ってたみたいに)心中を決めたんじゃないのかなあって思いました。 

 

『ガイズ&ドールズ』がピンとこなかったわけ

最近観劇してないので、「思い出し書き」をします。

そのためにブログはじめたようなもんなので。

 

それで、『ガイズ&ドールズ』です。

私が観たのは2015年星組のDVDで、北翔さん妃海さんの大劇場お披露目ですね。

kageki.hankyu.co.jp

 

なんといっても礼真琴さんのアデレイドがかわいい。『こうもり』を観たあとの『ガイズ~』だったので、あのアルフレードがこのアデレイド…?ってなりました。

それから救世軍のサラ(妃海さん)もかわいい。

アデレイドとサラの「結婚しよう~」の場面めっちゃいいですね。

 

男性陣が嫌いなわけじゃないんです。

紅さん小物っぽい(笑)けど、かっこいいし。北翔マスターソン貫禄あるし。

でもなにかピンとこない…と思っていたんですが、やっと理由がわかりました。

 

「クラップゲームってそんなに一生懸命になるか?」

ギャンブル狂の男たちがいないとサラたち救世軍の出番ないし、14年待たされるアデレイドもいないわけでこの物語は成り立たないんですが、なんでそんなに(彼女をほっとくほど!)クラップゲームに血道をあげるのかがよくわからないですね…

 

私がパチンコとか競馬とかのギャンブルやったことがないからかもしれない。

でもなんか、例えばポーカーとかには戦略があるらしいですが、クラップゲームってさいころ投げてるだけじゃない?

運まかせだからこそ「運命よ今夜は女らしく」って歌になる(ダンスかっこいい)と思うんですが、「大きな賭けを運任せにするなよ」という気持ちが上回ってしまい…

1場面、1場面は楽しいのに全体を通すとピンとこなかったなぁと思った作品でした、まる。

時代の違いとか、娯楽の種類の違いとかなのかなあ

 

それにしても北翔さんと妃海さん、大劇場お披露目と思えない堂々っぷりですごい。